ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


燃えないガソリン

浴びて

浴びて

浴びて

気が済むには

まだ理由が足りない

 

火を点けた煙草

コンロを捻って

空地の枯れ葉たち

貴方の心の部分

 

ストーブの蜜柑

墓場の赤リン

マッチポンプ

貴方の心の部分

 

燃える匂いが

僕を満足させる

燃える粘度が

僕を奮い立たせる

苦しい死体の

贖罪の色に

激しい死体の

醜き聖性に

 

死の予感で重くなった躰を

もう二度と清めない事で

せめて誠実さを示したい

 

 

「燃えないガソリン」