夜は更けに更け果てて
聴こえるのは犬の寝言と韓国語
安全過ぎる毛布にくるまって
世界の終わりをジッと待っている
僕の世界の終わりには
貴方の死が含まずにいる
寝息を立てる貴方を見ると
安心と恐怖が交わってしまうから
失うとはきっと
こういう事なんだね
空は未だに殆ど空っぽだから
魂がクロールするには丁度良い
あんなに憎い彼らさえ
きっとその炎は美しかろう
誰よりも早く死にたくて
それが怖くて仕方が無くて
想像の毒素が脳を破壊していく
確実に行儀よく粉々に
震えるほどに
次の言葉を恐れていたんだ
「今夜だけ」