2014-01-18 ■ 憂鬱の風が吹いた時 僕には鼓動が残される 白線の後ろで待つ時は 命が強く拒絶を始める 消えてしまいたいのは 眠る胎児の記憶に還り 羊水の中に置き忘れていた 危機感と使命感を想起するから 行方不明の愛に草臥れ 僕は鏡の嘘をなぞっている 世界に含有する偽物が 代わりに蔓延る事を信じて 消えてしまいたいのは 頭の中の老婆の言葉に 人の祝福たる現実の中の 怨嗟と裏切りを見てしまうから 「非才の理由」