ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


憂鬱の風が吹いた時

僕には鼓動が残される

白線の後ろで待つ時は

命が強く拒絶を始める

 

消えてしまいたいのは

眠る胎児の記憶に還り

羊水の中に置き忘れていた

危機感と使命感を想起するから

 

行方不明の愛に草臥れ

僕は鏡の嘘をなぞっている

世界に含有する偽物が

代わりに蔓延る事を信じて

 

消えてしまいたいのは

頭の中の老婆の言葉に

人の祝福たる現実の中の

怨嗟と裏切りを見てしまうから

 

 

「非才の理由」