懸念で湿り過ぎた空が
僕の影を消していく
行方も知れない灯火に
いっそ雨でも降ればいい
それで酸素の気が済むのなら
手首を切ってまで確かめた
命の記憶は死にました
安全剃刀に頼ったせいで
不実は全て流しに流れた
これはこうしてこういう風に
人に決められた僕の心の支え
感受性が足りないばかりに
否定するだけの美しさはなく
懐かしき言葉だけを繰り返す
首の絞め痕を誇示する女の
震える瞳が忘れられない
コンビニ帰りの大きな道路で
跳ねられる勇気に色は変わるよ
「バイバイ、感受性」