ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕には冷たすぎる路地裏を
煙草の溜め息で温める
燃え尽きそうな心拍を
両手を寄せて護りきる
お薬ケースはそのままに
次の居場所を探してる
視える範囲の世界しか
僕には非ずと同義であって


(或いは潔癖症な孤独に
惹かれていく青年兵の遺書)


冷えていく煙が流れる先に
ビッグバン理論は構築される
揉み消す疼きに慣れたなら
少女の抜け殻で乾杯しよう
虚無と名付けた猫が横切り
顔色が鮮やかに色を変えていく
それから僕は恋を裏切り
傷だらけの誠実へ打鍵を運ぶ


(或いは裏山に打ち捨てられた
行方不明の女子高生の遺骨)


錠剤を多めに噛み砕き
文明の残滓を指先で弄び
喉鳴らす虚無の尾を掴んだ時に
僕はようやく世界の有限性を理解した




歩き煙草