2013-10-24 ■ 美少女フィギュアの頭蓋を 口の中で転がしながら その淡白な口当たりに 必死で愛を探しているのです 舐めれば舐めるほど なぞればなぞるほど その隔たりを意識させられ 唾液が涙のように流れるのです そんな僕を眺めているのは 僕がナイフで半身にした彼女です ヴィーナスの如き不完全な美に 僕はそっと手を伸ばすのです その時確かに駆け巡りました この手を払いのける彼女の純潔さを そうです! 愛と言うものは その観念の中に潜んでいたのです 「キヅタの哲学」