2013-10-15 ■ 彼女が呼ぶ雨風は 便利な世界を浄化する 僕の吐き出す煙草の煙も 迷惑の彼方へ靡かせる 人は見事に負けました 逃げる事すら儘ならず 人喰い鬼の涙の如く 海は罪悪に濡れている ビルを生やした密林を 全て巻き上げ目が醒める 僕はどうやらいつの日か 古代遺産に住んでいた そして彼女は掻き乱れ 何にも言わずに消えていく その影眺めて僕が想うは 雑味を廃した孤独の核心 「26の為の詩」