2013-10-09 ■ 誰かが何かを叩く音がする 何かで終わる自分が悲しい もう訂正が出来ない程に 僕はその音調を恐れている 幾度も笑顔の静止画を 見せつけられて嘔吐する その狂おしい不実な絵面に ただただ神の実在を祈ってる 街中を闊歩する匂いには 変死体の吐息が混ざってる それに気づかずヒールを履いた 少女はまるで死神みたい 思えば感触は悪魔的な意思で 僕を地獄に置き去りにした そして火の点る感受性だけが 僕を背かぬ感応器官だと知るのだ 「感触不信」