ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


独善的に振る舞えど
雨の匂いは心地よく
自殺風だけ吹き荒れて
僕を忘れたあの娘(むすめ)
消費期限がギリギリの
声が胃の中で腐りゆき
僕に駆け抜ける正しい毒を
恐れる人はもう居ない
彼岸が過ぎたこの頃は
亡霊たちの囁きも
随分俗に染まっていると
独裁教祖は笑ってる
僕の為すべき詩編はあるか
其れは他人を不幸にしないか
全てが不愉快な死体になって
死すべき機会を逃してる
無数に体に空いてる穴は
寂しい想いの結実です
無数に憶えた別れの言葉の
一つ一つが愛おしい
僕は脳髄で恋に落ちます
熱病のような禁断の恋を
独白のような最後の恋を
危篤のような寂しい恋を
夢の中で逢いましょう
きっときっと逢いましょう
貴方が貴方で非ずとも
僕は死ぬまで僕だから
「木の葉が雨風に舞う風景に
命は意図せぬ奇跡と信ずる」




「雨の匂い、それから」