ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


地獄へ落ちた
憶えが悪い
ただ悠然とした命の狭間に
この身は焼け爛れて失われる


地獄へ落ちた
貴方を想う
日々の諍いの中で確かに愛を
嘯き結末から逃れていたのだ


地獄へ落ちた
じっと手を見る
僕の罪とは恐らく一切の猶予もなく
僕自身の醜さに反映されたもの也


地獄へ落ちた
未だに此処へ
アスファルトの冷たい熱さが忘れられない
空を飛べるとさえ誤解していた在りし日に


地獄へ落ちた
地獄へ落ちたのだ
神の実在を信じられずに人を殺した気持ちで
僕はいつまでも此処で燻っているのだろう


地獄へ落ちた
「ごめんなさい」
誰も触れられぬ希望を描く僕の惨めさに
勝る罰など無いとようやく思い出したから




「地獄五丁目の健忘者」