ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


少年aは推移して
素敵な円と出会いました
あの日ナイフに誓ったことも
そして果たした後の数式も
どうやら間違いではなかったようです


円は完璧に円であったので
その線上を滑るように回り続けます
少年aは他人の悲鳴を犠牲にして
或いは痛みを交感しながら
自らの名を永遠に放棄したのです


騒がしいのは苦手なのだと
少年aは自覚していました
しかしそれでも円を回れば
世界はそれぞれの見解を騒ぎ立てますし
批判と憐憫のランプが交互に暗転し
それが街で流行りの交響曲になるのです


それからの話が皆様の興味を掴むとは思えません
それ故少年aはいつまでも円上に囚われたままで
話すべき事柄は全て終わってしまったのです
それでもどうか忘れないでください
aはaなりに人間で在りたかったと言う事実を
突然生まれた感傷の道具ではないことを
貴方がbに成り得ると言うことさえも




「少年a」