2013-08-06 ■ 僕は本当は嫌なのです 今日も夜が更けるとともに 貴方の裸が誰かの瞳に 映り込むのを赦しているのが 貴方の大胆なる野性を 僕の知らない貴方の湿度を 独り占めして性を這わせる 男がいるだけで堪らないのです 貴方がポルノになった日に 僕は純潔を再定義するほど 夜の後に夕暮れが沈むような そんな気持ちを潜めていたのに 貴方の瞬間の意思による被写体は 何度ともなく僕を無力にします 映写機一つのその効力で 僕は果てしない隔意を知るのです 「ヌード」