ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


実存の孤独に慣れた狼少女は
決して哀愁で吠えたりしない
闘争本能による激情を灯し
神様にさえ敗北を許さないのだ


彼女は一切の言葉を捨てた
様々な解釈を全て裏切り
その純潔な痛みを愛しながら
屈強な意思で世界を掻き鳴らしている


僕の如く言葉に支配された人種には
彼女の誇るべき哲学は理解できないだろう
しかし一匹の正しい美しさによって
僕は初めて言語体系からの解放を知ったのだ


いつしか狼少女と交尾をする僕は
お互いを齧り合う事で聖性を獲得する
傷跡に走る幾つもの彼女の生への渇望は
最早それ自体が脈打つ愛に他ならなかった




「狼少女の遠吠え」