ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


迫害された運命に
抗うことを強要されて
熾烈を極める命の果てで
今夜僕らは逃避行を選ぶ


家出少女の宿命論を
今こそノオで切り刻む
ラブホ通いのオジサンに
純潔を与えぬその純潔


僕らはその手を離さずに
どの惑星まで行けるのか
試してみたくて涙の声に
思わず電車は身を震わせる


そして夜が明ける頃には
僕らの影だけが部屋に残されて
僕らの声だけが報道を賑わし
僕らの愛だけが秘密を守るのだ




「新月への逃亡」