ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


「麻酔が効いてきたの」
僕の体にメスが深く入る
この痛まない傷口によって
胸の喪失感の意味を知る


死神達は其れこそ大げさに
人の生死を口々に自慢する
君の命が甘いからと咥えて
醜く太った堕ちていく神様


人が死ぬということが
こんなに惨めな事なんて
随分昔に忘れていたよ
だから君には感謝をするの


麻酔は僕の涙を止めて
傷口だけを増やしていくよ
だけど残った感性だけは
手術室から夜へと逃げのびて




「麻酔」