2013-05-04 ■ 僕の心の鍵穴は 頭蓋の傍に空いていて そこにスプーンを差し込んで 優しく静かにかき混ぜて欲しい 溶けるが如くに崩れる自意識に 僕は金属の魂が欲しくなる 鍵穴から零れる血液は ソーダ水程度には透明だった 次第に綻ぶ僕の心では 嘘の貝殻が散らばってる つまりは愛とは海であり 幾重に心を波打ち続けるもの 僕の心が全て解かれたら 数式になって黒板を彩るだろう 今世紀最大の嘘吐きはそれから 鍵穴にピストルを打ち込んだ 「心の鍵穴は壊れていたよ」