2013-04-23 ■ 赤いマジックで腕に書く 「些末、些末、これにて終焉」 その大げさな魔法陣は 僕の痛みを和らげてくれた 体中の足跡を辿るのは 「気づけ、気づけ、これから孤独」 鏡で逆さになった世界で その文字だけは正位置だった 僕が僕の血を見ないことに 意味が有ったとするならば 貴方の心配を払拭するような 作り物の笑顔で彩ったこの場所か ついにはカッターナイフを振りかざす 「痛い、痛い、それでも恋慕」 懐かしき人の忠告を忘れ 甘美な罰を求める僕などの 「痛まない呪文が欲しいだけ」