2013-04-13 ■ 嫌なのです 明くる日も過ぎてまた夜 街燈はバチバチと黙り込んで それでも貴方の影しか映らないのは ランボーの詩集を鼻で笑い 村上春樹には目もくれず 僕の魂を切り裂いてくれた 貴方が居なくなってしまうなんて 嫌なのです 自傷の傷が疼いて今夜 アナウンスは透明色をし なのに貴方の話も聞けないままでは 粉薬によって満たした胃袋 それを香水の破片で傷つけるような 僕の不幸が愛おしいと撫でた 貴方が居なくなってしまうなんて 「嫌なのです」