ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


遠くへ行きたい
此処でなければ惨めな僕だって
新しい帽子を斜めに被り
ようやく人間と言うものになれるでしょう


遠くへ行きたい
この愛では僕は救われないから
大人しいネクタイを首に結び
本当の愛と呼ぶものの為に彷徨い続けるのさ


遠くへ行きたい
夢との決別を済ませるべきと
お気に入りの小指の指輪を捨てて
もう僕は全ての懐かしいものを忘れるの


遠くへ行きたい
僕は僕と此れからの答え合わせをする
お馴染みのセブンスターを一本吸って
もう僕が見えなくなるまで羽根を尖らせる




「遠くへ行きたい」