ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


こんなにも可哀想な僕を
悲しませる世の中のあれこれの
全てを殺すと叫んでみても
僕は両手に裏切られてしまう


薄い涙を溶かした薬を飲んで
昏睡した僕の手を握る確かさ
それを求めて酷い事をした
僕の腕は感涙する凶器になって


教会のオルガンのようなノイズが
僕に神様を見せた気になってる
だけども所在のない紛い物にまで
心を許すつもりはないよ


ただの一度でも愛があったなら
僕が負けることなんてなかったはずさ
テロリストのような朝が来るから
死んだ子供の首を絞め続けている




「僕の代わりの両手の凶行」