ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕の運命の恋人に
月の裏側でギロチンが落ちた
その瞼は三回瞬き
一息吸って静かになった


月があんなにピンクなのは
彼女の脳味噌の色だから
溶けて残った女らしい体
舌を這わすは毛のない兎たち


それでも僕は愛してて
その感情は空気を焦がす
夜が紺色深くなるのは
僕が失っていない何よりの証拠


今日も僕はあの娘と手を取り
ワルツを脳漿の海の上で踊る
首が無くても彼女は美しく
そしてまことに繊細だった




「ピンク色の月」