2013-02-27 ■ 軽率な言葉の連弾に 貴方は飽きてきたでしょう 僕の存在の胡散臭さに 貴方は嫌気がさしてきたでしょう 心が貧しい僕などが 生きていくにはこうやって 無駄な気持ちを吸ったスポンジで 体を汚さなければならないのです 貴方の社交辞令の感性に 僕は都合よく真実と呼んでいたよ 厳密な意味で何もなくても 生きたレシートの紙には証拠が残る 僕の詩編は迷惑にさえならず 軽薄な言葉は愛を失う 生贄になった命の瞬きの 血液を啜れば死さえもとても軽い 「ある詩の遺書」