ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


アームカットの代償が
安くついたと嘆いてる
今では腕に一本の線
夢物語のような傷


昔は血にも濡れていた
幾何学模様で美しかった
まともになりゆく過程ほどに
死は手を繋いで空に堕ちる


安全剃刀が折れるほど
死人を愚かに抱きしめて欲しい
誰にも証明できないと
気取って心を騙ろうか


傷はいずれか癒えるかな
しかしそれこそ過ちだろう
忘れる事実が欺瞞なのだ
だって愛など二つとないぞ




「腕を切り裂く甘き事」