ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


貴方がこれが私ですと
僕に渡した猫の足首
今も宝石箱に入れては
時々その白骨を齧っている


足の足りない野良猫は
サイボーグで生計を立てる
唾液に混じったオイルの匂い
尻尾の先からサリンを撒く


馬鹿な僕でも解ったよ
貴方は世界を看取ったね
この足首を切り落とす時
きっと貴方は叫んでいたね


僕はかどの取れた白骨を撫でて
今でも貴方を思い出します
猫を愛して人を憎んだ
世界の壊死の鍵なる貴方を




「猫の足首が骨になろうと」