ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕は何もかも忘れた
何を信じて何を憎み
何を愛して何を疎み
何を護り泣いていたかさえ


見覚えのない夢見て眠る
知りようもない人と笑う
気づけないまま日々を送る
僕はある意味幸せだった


誰しもが記憶に甚振られ
惨めにそれを経験などと言う
ままごとのような構築世界に
羽をもがれて空は遠くへ


忘れた僕が言うのだから
きっと確かなことでしょう
誰しも心は記憶喪失
次は僕が忘れ去られるの




「記憶喪失」