世界の中心に僕はいないが
この心でも生きてはいけるよ
残滓、感傷、口下手な涙
財産と呼べる酸欠気味の憧憬
強くなければなりません
傷つかなければなりません
死に損ないに花を手向けて
僕はもう僕の理想から逃げない
だから鳥たちが運ぶ完璧な痛みに
僕と違わぬ悲しみを持った貴方に気づく
僕は何よりも貴方の理由を知り
貴方は誰よりも美しい症例を見た
そして感受性を守り続けていた貴方を
僕が思い出せなくなってしまっても
いつかまた言葉を重ねて欲しい
また逢えたねときっと笑うから
「讃美歌と僕」