ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


違う未来に脅されて

その雪辱に生きている

手に入れたのは言葉だけ

役に立たない言葉だけ

 

(いろはにほへとさようなら

わかよたれそたそがれに

あなたのこいのちりぬるを

ぼくのこころはつねならむ)

 

愛とは一体なんでしょう

貴方より先に目が覚めて

貴方より後に死んでいく

実った果実は齧らずに

ただ毎朝に水をやる

 

(アア、小鳥の死に気づくような日々)

 

どこかで言葉を信じては

失うことで得られるのなら

それは詩編が増えるだけ

たった一編増えるだけ

 

(いろはにほへとさようなら

わかよたれそたそがれに

あなたのこいのちりぬるを

ぼくのこころはつねならむ)

 

感受性とはなに奴か

僕の歳月に消費されては

僕の視界を色づけていた

別れに残した言葉を憶え

その調律で泣き濡れる

 

(アア、祭りが終わったような日々)

 

そして美意識を忘れぬように

誠実なまでに不幸となれど

そして自意識を探さぬように

静謐なまでに他人と化せど

 

 

「言葉の泣き虫」