宇宙に一人取り残されて
体操座りで自転する
公転するなら貴方の傍で
いつでも綺麗に映りたいけど
考える時間は沢山あった
だけど考えるのはきっと不幸だ
考えない自分が恵まれていたのを
考える事によって気付くのだ
好きで産まれた人たちには
僕はいつでも邪魔者だった
宇宙に逃れたこの抵抗も
彼らは悪を絶やしたと考えるから
透明な闇に声を尖らせて
躰は少しずつ発熱していく
真っ赤にこの身を燃やせたならば
もう何ものにも値踏みはさせない
「謙遜なき宇宙」