解釈された詩編が載った
ネットで流行りの感触が
子供を兵士に変えていく
この息苦しい学校で
トイレで作った銃剣は
容易に敗者を作り出す
撃ち尽くすのは言葉の暴力
弾け飛ぶのはあの子の給食
戦場となった教室は
敵も味方も曖昧であって
お喋り好きな女子たちも
頭の足りない男子らも
このふざけた戦争に
纏めてすぐに殺される
そして最後に生き残るのは
いじめの加害者、被害者だ
その関係は最も真面目な
ある種の核心的な本能を呼ぶ
終わるのならば屋上で、と
寒空の下で理解を拒み
二人はそこで完全な状態となる
何より自然で本質的な人間に
引き金を引いたのはどちらだったか
貴方にならば分かるだろうか
「裏学校戦争」