ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


喉の奥から海の音がする

頬に唾液が満ちていく

虚ろな瞳を手にした僕は

指先までも他人みたいだ

 

そんな僕の心が遺した

骸の墓を暴いて晒す

記憶に欠けたその配列に

何度ともなく僕は救われた

 

呪詛を唱える病室で

顔を映すは透明な花瓶

それでも死体を増やしてく

僕は今すぐ僕を止めたい

 

小さな海に還してしまえ

脳から口へ、心から声へ

そうして届いた羅列の事を

人は詩編と名付けて愛する

 

 

「喉の海は知っている」