ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


少女を拗らせて想ったの

鏡はまじないで

夢は剥製で

愛は完璧で

肌は石膏で

瞳は猫の目で

恋は屈服で

性は醜悪で

その美しさが私ならば

そのまま静かに消えたいと

 

汚れた少女のゴミ捨て場

穢れぬ少女が至る場所へと

 

しかし素知らぬふりする男に

少女は少女を脱がされるだろう

哲学なんて必要なくて

物語なんて柄でもなくて

前置きも無く少女性が

肉を断つ音と共に引き裂かれるのだ

 

彼女は想う

世界は正しく孤独であると

温もりのように安易だと

口づけのように粗末だと

 

手遅れな僕は回答をする

鏡は貴方の真実だ

夢は彼方の蜃気楼

愛は命の条件だ

肌は生死が色めいて

瞳は心も映さない

恋は最後の玩具だろ

性は妥協の鉄の枷

貴方が少女たる全ての要因を

お伽噺にするのはどうか

 

ああ、傷だらけなヴィーナスなら

その前に少女を拗らせて

拗らせて拗らせて拗らせて

その熱病で死にたかったの

 

そう呟いたあの横顔を

それでも少女と願うのだろうか

 

 

「少女の抜け殻」