ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


不格好な万力は

光でさえも折り曲げる

自分の密度に誇りを持って

その正確さに命を懸ける

たまには甘えていいのにと

僕は密かに思うのだけど

今日も女子高生の指を潰し

空気中の電波を希薄にさせる

 

それでもあの日は忘れない

万力が恋に落ちた日の

抱きしめた時に弾け飛ぶ

愛の足りない生卵

微動だにせず呻くのは

オイルが切れて錆びたから

それから万力の体温は

鉄くずのように冷たくなった

 

神様の指先でねじ回す

運命と呼んだ絶対の原理

僕はどうすれば良かったの

万力はいまだ涙も見せず

確実に全てを圧してるのに

 

 

「万力の孤独」