2013-11-19 ■ 幸せの上に寝転んで 安心の中に包まって 希望の下で鍋をして 未来の外で恋をする その恩恵は僕を滅ぼす 何かの傍しか在れないと 座標に基づく相対性に 言葉の腐敗は止められぬ 不幸は月の影に潜んで 不安は不老の墓に立つ 絶望は胃液で固く育って 過去は百億の腕を持つ 不可能思考の末の末 振り向き美人もすまし顔 立ち止まらない人は皆 死んでしまえとキーを打つ 受諾された真っ赤な殺意に 僕の詩編は生かされている 「詩を書くネガ」