ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


君は泣き虫だからね
僕は遠くで心配するよ
君が降らした雨の中
老いぼれ犬は駆けていく


広義な意味の幸せは
きっと小さな切なさだ
そんな言葉で片づけるなんて
僕はずるくて酷い男だね


貴方の羽織るセーラー服が
僕の生存理由に成り得たよ
その少女性の一端を
加害者として手を伸ばして


僕が居なくても大丈夫さ
世界は君に優しいからね
冷たい墓標には触れないで
僕の忘れ物を忘れるために




「遠くのセーラー服」