2012-12-09 ■ 寒さが肌を刺すのが 心地がよいと彼女は言う 僕は酷く寒がりだから 分かり合えないねと言葉を繋ぐ 彼女は強さに憧れて 野生動物のような男が好きだ 僕はか弱き骸骨だから 骨身に沁みて思わず手を離す 性は遊びという彼女 軽やかに致して嬉しそうに笑う 僕はとても臆病だから 気づかぬふりして笑顔をかぶる それでも彼女は僕の傍 時々だけど黙って寄り添う 僕は嘘吐きの信者だから 彼女の糸口残らず刻んだ 「終わりの季節」