目が焼けるほどの
白い肌に
薄い粘膜纏いし少女
冷たい体に
皮膚が骨をなぞり
しかし腹部だけは膨れている
いつのどこぞの俗物か
何度の結果のその種か
それは今ではどうでもいい
「処女の恐るべき好奇心が
こんなに苦しくさせるとは!」
それは今ではどうでもいい
その穢れた命さえ
本当は尊い穢れぬ魂
少女の畸形じみた身も心も
血という濃ゆい伝導線にて
ついには彼女が産まれるの
「其れがまさしく芸術的に!」
汚れた血肉は餌となり
腹を突き破る赤子が貪る
少女の聖域は破られて
まるで全てが蟲の交感
しかし其処には愛がある
微笑むように静かな愛が
「蟲になった少女」