ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


希望無き欠落が影を落とし
今日も夜がやってくる
僕の悲しみの不自由さを
ナイフのような風が慰める


アリルイヤと唱えれば
この痛みも神の祝福となるのか
苦しみの中で愛を見いだして
賛歌になり得る人生となるのか


君から貰った受け売りの
孤独な幸福感に涙が止まらない
少年だった頃の赦された日々に
僕は容易くさよならを告げたから


小さな小さなこの世界の中で
僕が手を伸ばせるのは如何ほどか
せめて今夜は僕の寂しき欠落が
優しき意思のものだと信じていたい




「アリルイヤ」