ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


子供の頃の残像が
少しずつ僕と重なっていく
その影の憶えた悲しみが
少しずつ僕と一つになる
その心の炎症に驚くほどの
懐かしい新鮮な痛みをおぼえる
過去を真似し、或いは未来を予知し
今という失敗の時間それに
ついには陽炎の言葉が同調する
「もっと戦え
そして全てを許し祈れ
それだけの準備はしてきたはずだ」
残像は僕の先へとさらに加速し
ついには僕の死を幻視させる
子供の頃の僕なのに
その死を演じる寂しさよ
それを知った今だから想う
人は幸せになるように出来てはいないが
それを求むる心は確かに真実なのだろうと
遠くで子供の笑い声が聞こえた




「僕を追い抜く僕の残像」