ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕が人殺しだった日に
時々は戻りたくなるのです
あの数々の特別な過ちに
新鮮な気持ちで向き合いたくて


誰が死んだとか誰を殺したとか
そういうのにはもう飽きて
ただ情念による死という意味が
僕にはあまりに苦くて飲み込めないの


僕が人を殺せなかった日は
思いのほか惨めで滑稽で
頭の中でだけいくら殺しても
無関係な彼らの脳みその色さえも分からない


今はもうしがない凡庸な善人です
この気分だけが悔しいのです
出来ることなら叶うなら僕は
正しく殺して正しく殺したくなかった




「人殺しの日」