2012-10-22 ■ 人魚は夜に泣いて 自分の鱗を削ってる 足りない愛は一抹の 泡になって肌を刺す 神様の悪戯に 彼女はご馳走されるのです その永遠の肢体には 眠れぬ理由があるのです 人魚は人に成って 上手に僕らの代わりをする 言葉の海に帰りたい 甘き嘘など要らないわ 人間の間違いに 彼女は存在できずにいます 美しさだけを剥ぎとって 海底は理想でありました 「非実在人魚」