ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


人魚は夜に泣いて
自分の鱗を削ってる
足りない愛は一抹の
泡になって肌を刺す


神様の悪戯に
彼女はご馳走されるのです
その永遠の肢体には
眠れぬ理由があるのです


人魚は人に成って
上手に僕らの代わりをする
言葉の海に帰りたい
甘き嘘など要らないわ


人間の間違いに
彼女は存在できずにいます
美しさだけを剥ぎとって
海底は理想でありました




「非実在人魚」