ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


死ねば一度も花は咲かないが
時は止まって風になる
死ねば孤独に溶けるままだが
日々に忘られ鳥となる


もうやり直すことも辛いだけで
僕という幾何学的な失敗者は
比較による轟音型の自己犠牲に
心を遊ばすこともなくなる


死ねば愛など絵空事だが
求むる心は咎を失う
死ねば最初はこの最後だが
何より美しく悲しむ人よ


もう疲労によって光を失い
僕という哲学的な不正解は
現状における惨劇型の自己否定に
涙を残すこともなくなる


死ねば人など蛋白なのだが
有機物として完全になりぬ
死ねば僕など居ない筈だが
その残像に寂しく笑う




「叶うならば」