ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


快速列車は凶器であり
僕の知るところによる
中央線を舞台とした
殺戮風景、夢心地です


お願い
意味のある死など求めないで
残るのは
ただの感情の残滓だけでいい


汚い肉塊の最後の恋
線路にキスをし目を閉じる
「もうどうなってもいい」が
復讐の心にあふれ出す


お願い
価値のある死など求めないで
残るのは
ただの懐かしい名前だけでいい


透明度の高いサイレンが響く
伸ばした手を閉じて僕は嗤ってる
七十億分の一の怯えた心に
シオンの花束をおそなえる


お願い
善意に満ちた死など求めないで
残るのは
ただの僕の一言の送辞だけでいい




「死にますよ」