2011-06-21 ■ 人を殺す夢を見た朝に 温い汗と共に歯が震う その感触が僕を孤独にさせるから 今では自分が死ぬ夢を乞う 神様を確信した朝に 冷えた心が頼りげに見えて 全ての悪意に理由をつけては 今では誰もが許せると笑う 覚めては眠れる寂しい朝に 布団のぬくもり剥がされ生まれ まどろむ正義を兵器と渡され 今では言葉が全てと望む 時には瑣末な朝もあるから 大事な心は残して目覚め ああ、もう頭が僕を邪魔して 今ではそれでも忘れてしまう 「いくつかの朝」