ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


僕の肉は赤い果実になりました
種を演じる目玉はギョロリです
貴方は返り血と共に強く齧ります
美しい咀嚼により僕は欠落していきます


白い歯を立てて肉を抉っては
中にある自制心を舐めとります
睨む種さえお構いなしに
八重歯で突き破る気持ち好さ


僕の果実は喰い散らかされます
歯茎の歯ごたえにウットリです
僕は貴方の歯形が残る左腿を拾って
神経だけになった体で逃げだします


逃げ惑う僕を追いかけるのは止めて
ソプラノの声で僕の名を呼ぶのは止めて
口から滴る肉を唾液で混ぜるのは止めて
赤い色なんて止めて止めて止めて




「赤は新鮮な証拠」