2010-09-23 ■ 祭囃子は嫌いです 僕を脅迫するのです 少しずつ近づいてきては 何も教えずに離れていきます 神社の道を片足で 願をかけては渡ります 途中の金魚の死体には 決して振り返ってはいけません 腐った匂いの見世物小屋で いつぞや貴方が泣いてます 僕は眺める群衆に そっと火をつけ赤く赤く 祭囃子は嫌いです 僕を思い出させるのです 少しずつ悲しくなるこの僕を 何も囁かずに消えていきます 「きつねのお面」