ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


夏の発熱にマイった途中
肌を休める風にて意識する
「普遍さに脅かされたこの僕は
不用意に数々の自身を殺戮した」と


そこからついぞ転落している
見よう見まねで怠惰している
頭の調子の悪い時には
息を殺してふすまを閉じる


足元に絡みつく埃たちでは
よっぽど不快で頭が淀む
言葉はいずれも笑ってくれない
僕の傍では怯えが自尊心を持つ


それから天意を信用できぬ
痛み分けだと我慢をはかる
頭の調子の悪い時には
瞳を塞いで頭を埋める


僕を掠める貴方とのこと
テレビは話が尽きませんので
関係性にて理解を失い
頭を抱える子供に息遣う


それから僕は鬱だと見取る
大人気なくに理由を探す
頭の調子の悪い時には
歯型で少し暴れてみせる


そこから貴方は嘯くばかり
惨めな僕は気付けず過ごす
頭の調子の悪い時には
火薬を仕込んで時間を決める




「頭と目玉ともう一人とドカン」