ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


探偵の愛を
一身に受けて
犯人は変異
辻褄が合う


いかなる密室であろうとも
いかなる凶器を用いても
いかなる動機をもってしても
まだ足りないと泣き喚く


殺害の夢に
血しぶき浴びて
悪意は怪奇
意味を失う


どれだけ解答をあわせても
どれだけトリックを築いても
どれだけ秘密が暴かれても
もう遅かったと目を塞ぐ


告白を見つめ
恐怖を醸して
犯行は健気
死する恋慕よ




「不完全殺人」