ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


毒という名の時間には
僕は随分と頭の色をもぎ取られたけれど
咎められる自意識に
涙ぐむしかできなかったのです


命という名の時間には
僕は幾許か精神の発散を許され得られました
産み落としうる神様に
涙ぐむしかできなかったのです


奇跡という名の時間には
僕は沢山の無理解を働いてしまったけれど
止められぬこの悪魔には
涙ぐむしかできなかったのです


詩篇という名の時間には
僕はそれだけが意味だといつかに授かりました
無様で痛んだ感性で
涙してなお、僕とします


涙してこそ、僕とします




「不出来なわたくし」