2010-04-20 ■ 哀愁というものが、 撫でる猫が、優しい 何処かの夜目の彼女は 如何せん、目には映らない 心臓というものが、 色の傷跡が、優しい 手首に走る思惑の彼は 如何せん、耳には聞こえない わたくしは生きる死人であり わたくしは消える死体である わたくしにはたった一つの命もなく わたくしは無限の毒を駆ける 貴方というものが、 痛んだ映像が、優しい 最後に夢を映す貴方は 如何せん、指には触れられない 「三つの優しさ」