ライトポエムの最深部。


或いは美型詩の実験場。


静物の、命は
きっとさぞ冷たいのでしょうから
どうか指先を辛く冷やさぬように
わたしを傍に居てください


血液の、刻みは
途方も、途方もなく遠いでしょうから
赤く握り締める事など叶えずに
わたしを我が侭に馳せてください


奇特な貴方に
つまりは恋などという
有機的な意味を
有機的な夢を


ポケットの、隅では
幸福と現実が躯と眠っていますから
この死体は朽ち果てる物なのに
わたしを忘れにしないでください


生まれぬわたしに
つまりは愛などという
一度だけの
一度だけの




「ポケットでの呟き」